Reincubate は、人々が自分自身のデータにより良い形でアクセスできるよう、データがどこにあっても支援することを目指しています。本日のリリースの iPhone Backup Extractor では、ユーザーがアクセスできるデータに新しい次元が加わります。これまでの変更とほぼ同様に、すべてのユーザーに追加料金なしで提供されます。

iPhone Backup Extractor の新しい「Info」タブ
IMEI、デバイスモデル、ICCID、シリアル番号を確認する
iOS デバイスのバックアップを調べると表示される、新しい「Info」タブを追加しました。提供するデータとその意味を、簡単に見ていきましょう。
バックアップの詳細
- サイズ:バックアップの合計サイズです。
- ファイル数:ほとんどのバックアップは、数個の「メタ」ファイル(
ManifestやPlistファイル群など)と、数万から数十万ものデータファイルで構成されています。 - バックアップの種類:バックアップが暗号化されているかどうか、暗号化されている場合はどの暗号化形式を使うかを示します。
- ステータス:バックアップが完了しているか、一部のみかを示します。
- 場所:バックアップが保存されているディスクまたはボリュームです。「Finder に表示」をクリックすると、ファイルシステムからバックアップへ直接移動できます。
アカウント情報
- iCloud アカウント:デバイスが iCloud アカウントに関連付けられている場合、ここに表示されます。
ハードウェア情報
- Identifier:Apple の識別子は、
iPhone10,6のような、モデルを示す最上位のコア識別子です。 - Serial #:Apple のシリアル番号には 3 種類の形式があり、まもなく 4 つ目も登場します。シリアル番号には、さまざまな有用な情報がエンコードされ、関連付けられています。
- Internal model:Apple の内部モデル名は
BoardConfigと呼ばれることもあり、さまざまな用途で役立ちます。 - UDID:Apple の UDID は、かつて iPhone の主要な一意識別子として使われていました。iOS 5 以降はIDA や IDFV の値に置き換えられて非推奨となりましたが、場合によっては今でも役に立ちます。
モバイルデバイスの識別子
- IMEI / MEID:IMEI と MEID は、モバイルデバイスを識別するための主要な国際標準です。
- pESN:pseudo-ESN はモバイルデバイスの従来型の識別子で、米国では今でもときどき使われています。
- TAC:デバイスのタイプ割り当てコードは、製造された機種の区分に関するさまざまな情報への入り口となります。
- Serial:IMEI や MEID にはそれぞれ識別用のシリアル番号があり、それがこの項目です。
- Reporting body:報告機関は、そのモバイルデバイスの登録を担当する組織です。すべてのモバイルデバイスは、このような機関に登録されなければなりません。
- Body location:デバイスの報告機関が世界のどこに拠点を置いているかを示します。必ずしもお住まいの国とは限らず、お客様に適用されるものと同じデータ保護法の下で運営されているとも限りません。
製造の詳細
- Production date:Apple の生産パートナーのいずれかがデバイスを製造した日付で、通常は週単位の精度です。
- Production number:毎週大量のデバイスが製造されており、これはお使いのデバイスがその週のどのあたりで作られたかを示す番号です。
- Production partner:Apple はデバイスの製造を、世界各地のパートナーに委託しています。Foxconn はよくニュースになりますが、数あるパートナーの 1 社にすぎません。これは、お使いのデバイスを製造したパートナーです。
- Production location:多くの生産パートナーは、複数の工場や生産拠点を持っています。ここには、お使いのデバイスが製造された国と都市が表示されます。
- Sale region:デバイスは製造時に、多くの場合現地の法律の違いに対応するため、地域ごとに異なる構成になります。この項目は、お使いのデバイスがどの地域向けに作られたかを示します。
- Sale format:お使いのデバイスが、小売品、整備済み品、パーソナライズ品のどれとして販売されたかを示します。
- Check warranty:このリンクから Apple のサービスおよびサポート範囲のサイトに移動し、お使いのデバイスの残りの保証期間を確認できます。
SIM プロバイダのデータ
- ICCID:
ICCIDは、お使いの SIM の一意識別子です。SIM とは、通信会社から提供され、携帯電話に挿入する小さなカードのことです。iPad や Apple Watch の一部モデルなど、SIM が内蔵されているデバイスもあり、これは e-SIM と呼ばれます。 - SIM number:SIM にはそれぞれシリアル番号があります。似たものは数多くありますが、これはお客様だけのものです。
- SIM country:SIM のプロバイダが登録されている国です。一般には、お使いの携帯電話会社が拠点を置く国になります。こうした会社は多国籍企業であることも少なくありません。
- SIM provider:お使いの SIM カードの登録プロバイダです。多くの携帯電話会社は「仮想」事業者であり、お客様のモバイル ID を管理している相手が、思っているような人物や場所ではない可能性があります。
- SIM creation date:お使いの SIM カードが発行された日付です。
仕組みと安全性
お使いのデバイスでこのデータを提供するために、iOS やモバイルデバイスのさまざまな属性を照会できる大規模なデータセットの構築に投資する必要がありました。Apple のシリアル番号、デバイスの生産計画、謎めいた「タイプ割り当てコード」、「地域機関の識別子」に至るまで、大量のサポートデータを構築しなければなりませんでした。
まず、そして何より重要なこととして、お客様のデバイスを識別するデータを私たちが保存することはありません。誰のデータも保持しません。それどころか、デバイスのデータを直接分析することすらありません。さまざまなデータポイントを匿名化する機能を構築し、iPhone Backup Extractor に表示する拡張情報を照会する前に匿名化しています。
私たちは、この技術の仕組みを示すことが大切だと考え、そのために構築した API を公開し、誰でも使えるようにしました。DeviceIdentifier API は、すべてのユーザーが気軽に無料で利用できます。大規模に利用する必要があるユーザー向けには、サインアップも用意しています。iCloud API のときと同様に、DeviceIdentifier のクライアントライブラリもオープンソースとして公開しており、Python や C#から簡単に統合できます。
この API は、現在 iPhone Backup Extractor で使っているよりもはるかに多くのことができます。ほかの種類のデータに加えて、Apple の GSX API と連携し、販売、保証、キャリア、iCloud アクティベーションロックに関するデータを提供することも可能です。利用するには、あらかじめ GSX へのアクセス権が必要です。
DeviceIdentifier API のベータテスターの皆さまと、初期のお客様に感謝します。ありがとうございました!❤️
いつものことですが、私たちの取り組みについてお客様やユーザーの皆さまからフィードバックをいただけるのは、とてもありがたいことです。お気軽に、メッセージやライブチャットでご意見をお寄せください。✍️








